金毘羅舟々
追手に帆かけて シュラ シュ シュ シュ ♪
と歌にもあります。
金比羅さんのご祭神は普通は大物主さんになっていますが、はて? 本当にそうなのか?
金比羅さまは誰だろう? と思って調べてみました。
金刀比羅宮(ことひらぐう)は、香川県仲多度郡琴平町の象頭山にあります。
♪ 四国は 讃州(さんしゅう)那珂の郡 象頭山金毘羅大権現 ♪
金比羅さんは、
金比羅・宮比羅(クビラ)・軍毘羅 とも
金毘羅大権現(御真言オン クビラヤ ソワカ)
仏典では 金毗羅摩竭魚夜叉大将 とも言われてて、十二神将の親分だそうです。
唐では「蛟龍」とも
金比羅さんは誰だろう?怪魚マカラだった
ウィキからコピーなんですが
「クンビーラ(マカラ)は元来、ガンジス川に棲む鰐を神格化した水神で、日本では蛇型とされる。クンビーラ(マカラ)はガンジス川を司る女神ガンガーのヴァーハナ(乗り物)でもあることから、金毘羅権現は海上交通の守り神として信仰されてきた。特に舟乗りから信仰され、一般に大きな港を見下ろす山の上で金毘羅宮、金毘羅権現社が全国各地に建てられ、金毘羅権現は祀られていた。」
怪魚マカラ
「マカラ(Makara)は、インド神話に登場する怪魚。
愛神カーマの旗標であり、ヴァルナ神の乗り物(ヴァーハナ)とされる。カーマのシンボルであるマカラは門や装身具の装飾に用いられた。象のような鼻、とぐろ巻く尾を持つが、イルカやサメ、ワニの類ともされる。水を操る力を持つため、マカラの棲むとされる川や湖、海といった場所(マカラーヴァーサー)が崇拝の対象となった。」「磨羯とはインド神話に登場する怪魚マカラのことであり、この磨羯宮という名称は既に平安時代の日本で宿曜道用語として用いられていた。」
以上、ウィキペディアより
この怪魚のマカラは、摩竭魚(まかつぎょ)とも言われており、
インド神話では、愛の神カーマkamaの象徴や乗り物、大洋神バルナVaru
aの乗り物、ガンジス川の神の乗り物などとされているそうです。
怪魚マカラ・磨羯の磨羯宮は山羊座のこと
磨羯を調べていたら、磨羯宮が出て来て、尻尾が蛇のような山羊座の形は、磨羯なんですね。
驚きです。
皆様おなじみのあの星座の山羊座だったんです。
インドに西洋占星術が伝えられた時、上半身を山羊で表すのとマカラで表すのと二通りがあったのですが、インド占星術ではマカラで表す説がとられ、マカラの磨羯宮となったそうです。
廃仏毀釈で金比羅さんは大物主ということになった
金比羅さんのご祭神が大物主だとされるのは、マカラの尻尾が長いことから、蛇体と同一視されて、蛇体の大物主さんということになったのではないかと思いました。
あるいは、神仏習合で、マカラと大物主が蛇体であることから、同一視されてしまったのでしょうか?
廃仏毀釈の時に、マカラですと十二神将なので、神社では祀れなくなって、大物主として祀ったのかもしれません。
調べてみたら、やはり廃仏毀釈でご祭神を大物主ということにしたようです。
こちらのブログのマカラ文様を見て思い出したのが
http://ameblo.jp/filiz0124/entry-11280387563.html
三峰神社の謎の怪物の浮き彫りです。
三峰神社にも怪魚マカラ・摩竭魚がいる
三峰神社の拝殿入口の上の彫刻です。
神社の方も何かは不明とのことでしたが、 これはマカラ(摩竭魚)の浮き彫りなのではと思いました。

水の中にいる翼をもった魚のようなものというと、やはりマカラのようです。
「そのワニのような独特の形像は門(マカラトーラナ)とか、頭や耳の飾りに使用される。」そうで、
「マカラ文様」で画像がたくさん出てきます。
アジアではマカラは門の装飾に使われることが多いようです。マカラの装飾の門はマカラトーラナと言われるそうです。
三峰神社のマカラ文様も拝殿入口にありますので、門・マカラトーラナの一種ではないかと思いました。
マカラは小魚や真珠貝などを食べるそうです。マカラが真珠貝の食べかすの真珠を吐き出すと考えられて、真珠の装飾としても使われていたそうです。
また、日本ではシャチホコとにていて、同じように屋根の装飾として使われています。
もしかしたら、シャチホコはマカラなのでしょうか?
甍の波の上にいますから。シャチホコは怪魚マカラだという説もあります。
こちらはマカラやマカラ文様について詳しく書かれています。
http://avantdoublier.blogspot.jp/2012/11/blog-post_23.html
怪魚マカラは、水の神の乗り物、船ということで、船乗りたちが信仰し、船乗りの大物主一族も信仰していたのは間違いないと思います。
「庚申、愛宕、金比羅大権現は「歯定さん」といっては歯痛に霊験あると信仰されています」http://www.marino.ne.jp/~rendaico/rekishi/nihonshinwaco/izumoootyoco/yamatonoizumoco.htm
とあり、四国の船盡神社ももしや金比羅さんだったのでしょうか?