過去記事に書いたのですが、小学一年生のとき、もと高校の先生で寺の住職をしていた祖父のもとに、預けられていたときに不思議なというより、怖い夢を三日続けてみました。
その夢とは、私が本堂の隣の部屋で寝ていると、丸い珠に尻尾が生えたような、オタマジャクシを丸っこくして、ちょろんと尻尾が生えている感じなんですが、大きさがバランスボールくらいのが迎えに来るんです。
そんなの怖いし、「嫌だ嫌だ」と泣きわめくんですが、無理矢理載せられて、寺の中を一周するんです。
襖はすーっと自動ドアのように開き、部屋では妖怪がうじゃうじゃなにかしています。
空を飛んで、部屋から部屋へ、トイレの廊下も通って、執務室を抜け、本堂の扉がまたすーっと開きます。
するとそこは、最大に妖怪たちがうじゃうじゃしてて、宴会を開いているんです。
あの妖怪は神さまだった
祖父のお寺の檀家さんたちは、よく本堂で宴会を開いてて、祖母が料理を出してました。
それでずっと寺は宴会場だと思ってました。
仏様の前は宴会をするところ、酒を飲みどんちゃん騒ぎをするところだと思い込んでました。
檀家さんでもある校長せんせーは「こいつもこいつもアホだったー」とのたまうので、仏様の前は無礼講の場所だとずっと思い込んでました。
ちなみに、祖父の寺は山城の跡に、建った室町時代の古刹で、傾斜地を利用した枯山水庭園がこじんまりと美しかったのですが、やはり枯山水庭園というのは、坂道をずざざざーっと滑り降りる場所だと思ってました。
今は京都国立博物館に入っている十一面観音さんのお堂の脇をずるずる滑り降りてました。
小学生でしたので、こんなお寺ライフを満喫してました。
本堂の宴会で、妖怪が騒いでるのを見て、またぎゃーっと泣くんですが、構わず宴会の中央を突っ切って、本堂の隣の部屋に戻ってくると布団の上に降ろされる夢なんです。
それを三日続けてみました。
一日だけならたまたまだと思うのですが、三日続けてなので、変だと思ったけど大人たちには言いませんでした。
その話をとある人にしたところ、「それは妖怪じゃなくてあなたが生まれた時からいる神さまたちだよ」と言われ、考えてみたら妖怪なんて寺にあんなにうじゃうじゃいられないなあと。
朝夕、毎日、叔父などはロック調にカーンカーンと鐘つきながらお経をあげてましたし、あれに耐えている妖怪ってよっぽどなのか、それとも神さまかもしれません。
本当に神さまかどうかしりませんが、それは自宅に帰った後も布団の上に百人?くらいのマッチ棒くらいの人がいて、うわっと飛び起きたひょうしに、ベットの下にわらわらと入っていきました。
それが神様かどうか、そうなら小さな神様か妖精みたいなものかもしれませんが
思い出したので書いておきます。