水銀の丹生都姫から水の女神ミズハノメ・瀬織津姫への変遷
いままで、スピの人に鉱物資源の丹生都姫から農業の水のミズハノメや瀬織津姫へ変わってきたといくら書いても、盲信してる人が多いのか、理解しようという人はすくない気がしました。
鉱業関係の本や歴史書を読んで知識があるかたは、スピの人間が言っている瀬織津姫が太古からの女神だったといういい加減な情報には踊らされてないと思いますが。
瀬織津姫が太古からの女神だと盲信してる人は、なんでもかんでも瀬織津姫、に仕立て上げるのが、もう瀬織津姫カルトみたいで気持ちが悪いです。
これを読まれるかたは、すくなくともそうではないと信じて。
リンクもご覧いただけないと理解できないので、今回はきっちりリンクもご覧ください。
瀬織津姫は国家と藤原氏の公認の女神
瀬織津姫は藤原氏の公認の女神です。律令国家公認の女神です。
そうでなければ大祓祝詞にでてきません。
千年ほど前に、勅許によって瀬織津姫などを祀る建水分神社が建てられました。勅許というのは公に認められていたと言うことです。
「官が瀬織津姫を封印した」と繰り返しご著作「瀬織津姫神話」に書いておられますが、何故千年近く前に「勅許」を受けて瀬織津姫を祀る神社(建水分神社)が建立されているのでしょうか?
しかも著作の中でその神社の神主さんと話もしているのに、勅許を受けて建水分神社が建立されたことも知らないなんて。嘘でしょ?(中略)
それとも、勅許により建水分神社が建立されたこともご存知なくて、ご著作に瀬織津姫は官により封印されてきたと書かれているのでしょうか?
ウソだと思われるのなら調べて下さいね。
その証拠に瀬織津姫に取って代わられた丹生都姫は大祓祝詞に出て来ないでしょ?
藤原氏の律令国家政策の礎の農業用の水の女神として、ミズハノメやオカミや瀬織津姫がクローズアップされました。それは多くの史家たちが指摘されています。
水銀鉱床は一般には浅い所にしかなく、また小規模にしか産出しないために、これを採りつくすと他所に移動するか、やむなくその場所にとどまって農業をするほかない。農業は降雨と密接な関係が生じるところから、水銀鉱山の神を祀った丹生神社も祭神を雨神または水神に変えるほかなかった、と矢嶋澄策は説明している(『日本水銀鉱業発達史』)
『天河への招待』大山源吾著でも、同様の事が述べられています(詳しくは読んでください)
天河への招待—吉野三山から弥山まで [Dec 01、 1988] 大山 源吾9784397502682【中古】
水銀が枯渇するとともに、農業に転換したり、または藤原氏が権力を持ち、律令国家の農業用水の女神として瀬織津姫が広まりました。
それさえもご存知ないのは、不思議です。
瀬織津姫を商売に使いたい一部の人間たちが瀬織津姫を使って煽っているからでしょう。嘆かわしいことだと思います。
今までもブログで、藤原氏が台頭するとともに、瀬織津姫に取って代わられた例を挙げてきました
武蔵小野神社の祭神は瀬織津姫ではなく丹生都姫と櫛眞智命だった 御嶽神社
神奈川県厚木市の小野神社は祭神は天下春命になっていますが、客人神として祀られているアラハバキや春日明神が地主神だそうです。今は摂社にあるアラハバキと春日明神です。
小野神社を例にとると
神奈川県厚木市の小野神社 アラハバキや春日明神→天下春命に変えた
武蔵 小野神社 丹生都姫・アラハバキ・櫛真智命→瀬織津姫・天下春命に
これは橘奈良麿の変で、奈良麿側についた丹生氏が藤原氏の圧力に屈して、ご祭神を春日明神や丹生都姫から、藤原氏が祝詞に入れた瀬織津姫に変えたと思われます。
瀬織津姫=律令国家の礎の農業用水の水の女神
丹生都姫=水の女神であるとともに、水銀などの鉱物資源の女神 と言えます。
菊理媛(くくりひめ)は撞賢木厳之御魂天疎向津媛 廣田神社は銅の精錬地 甲,武甲,務古,向は銅の産地
また、天疎向津姫は饒速日が階段を降りたからというのは作り話だと言うことも指摘してきました。
饒速日が降りて瀬織津姫を迎えたから「天疎」は嘘 廣田神社の菊理姫は撞賢木厳之御魂天疎向津媛命と向匱男聞襲大歴五御魂速狭騰尊
洗脳にかかっているのか、歴史書や鉱業関係の本も読まないから、知識が無いから、カルトに洗脳されている人がたくさんいるような気もしますし、読んでも理解できないのか、理解できないように洗脳されているのでしょうか・・・・