
「こんかい」とは 狐の鳴き声を表す語。こんこん。また、狐のこと
大学時代、三曲の筝を弾いていて、「こんかい」なる曲があることを知った。
まだ習っていなかったので、どういう曲かしらず、先輩たちは、この曲を弾くと狐が来るんだよとでたらめを言っていた。
ふと思い出したので
ああ、狐が母だった子供が、狐だと正体がばれて森に帰る母狐を慕う歌詞なんだなと初めて知りました。だから狐が来るとか言ってたのかしらん

えっ? それでいいんですよね? 違ってたらごめんなさいね
痛はしや母上は、花の姿に引き替へて、凋るる露の床の内、智恵の鏡もかき曇る、法師にまみへ給いつつ。母を招けば跡み返りて、さらばと言はぬ。ばかりにて、泣くより外の、事ぞなき、野越え山越え里打ち過ぎて、来るは誰故、そさま、故。誰ゆゑ来るは、来るは誰ゆゑ、そさま故、君は帰るか、恨めしや往ふやれ。我が住む森に帰るらん。勇みに勇んで帰らん。我が思ふ、我が思ふ、心の内は白菊。岩隠れ、蔦隠れ、篠の細道掻き分け行けば、蟲の声々面白や。降り初むるやれ、降り初むる。やれ降りそむる、今朝だにも。今朝だにも、所は跡も無かりけり。西は田の畦危いさ。谷峯しどろに越え行け。彼の山越えて、此山越えて。こがれ焦るる憂き思ひ。
上の箏は九州の古曲からとったものらしいです。
下の琴は宮城道夫がアレンジしたもの 宮城道夫らしく華やかなアレンジですね