易水にねぶか流るる寒さかな 蕪村
ねぶか
ねぶか、は尾張弁ということもないけど、いまだに尾張地方の人、老人は使ってます。
東京出身の人などは、「ねぶか」と言ってもご存知ないようです。
与謝蕪村は東京出身ですが、江戸時代は江戸でも使っていたのでしょうか。
それとも、旅さきで聞いた言葉なのでしょうか?
「ねぶか」とは尾張弁の「ねぎ・葱」のことです。
おばあちゃんは「ねぶか取ってきた」(ねぎを収穫してきた)とか言います。
ねぎ、はもしかしたら老人には通じなくて「ねぶか」と言ったほうがいいかもしれません。
「易水にねぶか流るる寒さかな」を解釈しておられる皆様、
「ねぶか」とは葱のことだとはご存知です。

皆様、「ねぶか」とは
・根が深いねぎ
・白い根深ねぎ
・根深い白いねぎ
・色の白いねぎ
とか様々に解釈しておられます。
でも俳句をたしなまれる皆様、あまり農業されたことないみたいで、
畑で葱が生えている様子をご覧になったことが無い気がします。
ねぶか、は尾張弁で「葱・ねぎ」
ねぶか、は尾張弁で「葱」のことです。
冬はねぎが美味しい季節です。
寒ければ寒いほど美味しいです。
畑に葱が植えてある様子をみたら、どうしてねぎがねぶかなのか、よくわかります。
それは、畑のうね(山のようになった部分)に葱は土に半分くらい埋もれるようにして栽培されているからです。
土に埋めておかないと、光合成して、下の方まで緑になってしまうからです。
あと、そんなに根っこがはらないので、埋めておかないと、倒れてしまうというのがあります。
なので、畑のネギは緑の部分は表にでてるけど、白い部分は土の中にあります。
ですので、根っこが深いので「ねぶか」です。
尾張弁では老人は良く使いますが、若い人は普通に「ねぎ」と言うのでしょうね。
「ねぶか引いてきた」(ねぎを(畑から)取ってきた)、という風に使います。