貫前神社の姫大神は瀬織津姫ではなく丹生都姫=豊姫=稚日女尊 安曇磯良・あとへのいそらは志賀明神・鹿島明神・春日明神
こちらの記事の続きて゛す。
丹生都姫が川上明神で、豊姫、天照大神の妹分の稚日女尊
安曇磯良・あとへのいそらが志賀明神で鹿島明神で、春日大社の春日明神 らしいのですが・・・
謡曲に史書では書けないことを託すことは他にも行われていました。
もう少し別の視点から見てみましょう。
例えば、豊姫の豊です。
豊は雷 丹生都姫は雷姫
豊には二種類の字がある
『豊(レイ)』li
『豊(豐)(ホウ)』feng だ。
『豊(豐)(ホウ)』fengは、作物が豊(ゆたか)かな様子を表す形声文字です。正字は豐、常用漢字体は豊です。漢字の足し算では、丰丰(穀物を高く盛る)+山(高く)+豆(たかつき)=豊(豐)(収穫した作物がたかつきの上に一杯である。豊かである。ゆたか)です。漢字の部首は『豆・まめ』、漢字の意味は『豊(ゆた)か』、『作物がよく実る』、『豊臣(とよとみ)氏』です。『礼(禮)(レイ)』liは、神様にお供え物をする形声文字です。本字は禮です。漢字の足し算では、示(神様)+豊(沢山の供え物)=禮・礼(神様にお供え物をする。禮。レイ)です。漢字の部首は『示・しめすへん』です。『体(體)(タイ)』tiは、体の各部分が骨でつながっている様子を表す漢字です。体は簡略字体で、體が本字です。漢字の足し算では、骨+豊(きちんと並ぶ)=體(体の部分が骨で順につながる。体)です。
豊をつくりにもつ漢字に鱧「はも」があります。
豊=雷=蛇・ナマズ・雷魚・ウナギ・蘿・蔦=狗・・
鱧は、訓読みで「はも」、音読みで「ライ(呉音)」「レイ(漢音)」になります。中国では鱧と表記すると「ライギョ」のことで、中国でハモは海鰻(ハイマン)と表記します。日本でライギョは「雷魚」と表記します。このことから、ハモに「鱧」という字を当てたのは日本で誰かが考えたもの(国訓)と言えます。http://鱧.jp/雷魚 snakehead 写真はウィキより
魚と豊かで鱧・ハモ
鱧(ハモ)は中国では雷魚 (写真はウィキより)

鱧はウナギと 同じ、蛇のような形の魚です。
日本語も中国語も雷魚はトカゲや蛇に似た魚です。
豊=雷=狗=ナマズ・雷魚・ウナギ・蛇・トカゲ
ナマズを現代国語で狗魚といいます。蒲地姫や淀姫と阿蘇のナマズも「狗」龍も狗 参照
細長い魚も狗魚、河狗、鸭鱼 で、「トカゲ魚や”Snakefish”ヘビ魚」と呼ばれるようです。
狗魚も外見はヘビやトカゲに似る
このことから
豊=雷=狗=ナマズ・雷魚・ウナギ・蛇・トカゲetc.・・らしいのだ。
うなぎやなまずをスネークフィッシュというけど、
雷魚はスネークヘッドで、
蛇=雷 と考えていたのがわかります。
賀茂・鴨と書いて「あは・あひ・あじ・あし」(意味は蛇)と読む
雷魚は昔はよく池やら沼にいましたね。
豊受アラハバキは神の中の神 大雷神 大龍(蛇)神
豊も受(うけ・うか)も=雷・蛇・葛・狗
豊は雷であり、神であり、蛇だった。
そしてお稲荷さんや狼などの尖った口があるものも狗でした。
「狗」、「けものへん」と「句」は、瓢箪という意味もあるし
蛇・鴨など首の長い鳥・ほそながい魚・蜥蜴やサンショウウオ、鰐など
犬はもちろん、狐も狼も細長い口なので「狗」と言えるかもしれません。
「狗」は細長い生き物やコンパスのような長めの口(嘴)・鼻を持った生き物を意味するようです。
だからキツネ・狼=狗であり、豊=狗=狼・狐の意味もあるので、豊受の眷属が狐でも龍でも蛇でもナマズであってもおかしくないです。
豊受=大雷神=大きな雷魚・ナマズ・ウナギ・蛇・蔦など
隼人の盾は雷・神・つる草を表す
大雷神は豊受(雷の蛇)
雷の金石文はこうです(金文・甲骨文字はhttp://jiagumima.com/html/jiaguwenzidian_5779 より)



十字は 天と地、陰と陽、男と女、火と水 などなど、相反するものが交差して、大極のようにペアで宇宙や神を象徴します。
田の元の字です。
それが動くと卍や銀河や台風の目のような「渦・うず」になります。
戸隠神社神紋 戸隠神社の犬飼氏も阿多隼人

甲骨文字の「雷」は隼人の盾に似ています。と言うより隼人は「神」を盾に描いて守護を願ったのでしょう。

隼人の盾のほうが、神のより古い表現だと思いませんか?唐草文様など、伸びていくつる草・繁栄も意味しています。
一脉相承之汉字 http://tweets.seraph.me/search/%E4%B8%80%E8%84%89%E7%9B%B8%E6%89%BF%E4%B9%8B%E6%B1%89%E5%AD%97?page=2

貫前神社の雷窓と豊姫こと丹生都比賣大神・稚日女尊稚日女尊
それで、豊=雷なので、貫前神社の雷窓は豊姫(=雷)=丹生都比賣大神(にうつひめ)別名が稚日女尊稚日女尊に関係がある窓かもしれません。
姫大神は丹生都姫でしょう
まだ続きます
http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/~hangyo/utahi/text/yob07.txt半魚文庫、謡曲三百五十番集入力による香椎この二つの玉を奉りけり。曲「干珠といふは白き玉。満珠といふは青き玉。豊
姫と右大臣に持たせ参らせて。三日と申すに龍宮を出で。皇后に参らせさせ給ひ
けり。かの豊姫と申すは。川上の明神の御事。あとへのいそらと申すは。筑前の
国にては。志賀の島の明神。常陸の国にては鹿島の大明神。大和の国にては春日
の大明神。一体分身同体異名現れて。御代を守り給へり。その後皇后は。仲哀天
皇の御笏を。忝くも取出し。かす井の浜にある。椎の木の三枝に。置き奉り給
ひしに。シテ「この香椎の香ばしき事。諸方に充ち/\て。ぎやくふうにも薫ずな
る。ゑんしやう樹にも異らず。偖こそこの浦もとはかす井と言ひけるを。香ばしき
椎の字に。書き改めて今までも。香椎の浦風の治まる御代となるとかや。ワキ「不思
議やか様に語り給ふ。御身は如何なる人やらん。シテ「今は何をかつゝむべき。我 は尋常の海神ならず。いで/\名宣りて
聞かせ申さん。ツレ女「我はこれ。神功皇后 の妹。川上の明神豊姫。シテ「我はまた。
滄海の使。磯の童とも云はれし海神な り。唯今現れよる波の。たつの都より来り
たり。昔神功皇后の。この海上の舞歌の 曲。こよひの月にあらはし。都の人に見
せ申さんと。いふ波の川上に。豊姫は帰 り給へば。磯の童は磯の波に。立ちかく
れ失せにけり。波立ち隠れ失せにけり。 天女「滄海の。そこともいさや白波の。た
つの都の秋久し。西の海。檍が原の波間 より。現れ出でし住吉鹿島香取志賀の島。
何れも/\影向なりて。満干の玉を待ち 給ふに。などや遅きぞ磯の童よ。急げや
/\沖津風。シテ「白玉か。何ぞと人の問 ふやらん。光を見ても知れや知れ。すは
すはすでに波間より。/\。天女「光さしでの磯の童は。地「人の願は満干の玉の。
折からなれや明暮の。
