前に苗族について調べていましたが
こちらのサイトの人は日本の苗族の氏族は弥生期の呉系(姫氏)だと解釈されています
http://www.eonet.ne.jp/~temb/6/Zyomon3.htm
私は、呉は苗族の後裔ではあるけど、苗族の後裔の呉系が弥生時代に来たのではなく、
縄文時代から、呉経由ではなく、直接中原にいた苗族の一派が日本にいたのではないかと考えております。
上記サイトでは
1 ナマズ・狐トーテムなど(呉系韓人姫氏、カラ)
↓
2 鳥牛サル兎橘蜂蜘蛛など(呉系楚、韓人秦人いわゆる「秦氏」姫氏、こちらもカラ)
紀氏(臣)、蘇我氏、葛城氏、平群氏、巨勢氏(竹内宿祢後裔氏族) 紀氏(直、国造)、藤原(中臣)氏、秦氏宗像氏、伊蘇志臣、岡県主、伊都県主 津島直、壱岐直鴨氏、土師氏、掃部氏、毛野氏、県犬飼氏、息長氏等
↓
3 蛇、鹿、鰐、狗など
(越 文・漢人=フミヒト、アヤヒト、邪馬壱国=騶姓、迁姓)物部氏、和邇氏、春日氏、柿本氏、小野氏、安曇氏、久米氏、三輪氏、隼人、饒速日命など
(http://www.eonet.ne.jp/~temb/6/Zyomon3.htm 参照)
前にご紹介した『儺の国の星』の渡来した国栖の貴人の「犬飼さま」という点で見ると、
縣犬飼氏も隼人も海犬飼氏も安曇氏の貴人は犬をステータスシンボルとしていたため「犬飼さま」なのですが、
苗族の中でも、渡来した時期と氏族が違うようなのです。
例えば、
縣犬飼氏は上記サイトでは呉楚系で、系図では、タカミムスビ神の末裔となっております(宇佐氏も少彦名もタカミムスビ神の子となってます)
兎がワニに騙された話は、宇佐氏が後から来た邪馬台国系のワニトーテムの一族にすってんてんにされ土地をとられた話と思われます。
だとすると、宇佐八幡の神託は、すってんてんにされた邪馬台国系の弓削道鏡に対する意趣返しかもしれません。(ちがってたらごめんなさい)
(注 ワニというのは『儺の国の星』によると「亀」のことらしいです。これもいつか書きます)
同じ「犬飼さま」でも縣犬飼氏などの次に来た、
安曇氏や隼人や上記のサイトに出ていないのですが、海犬飼氏などは邪馬台国系にあたるんです。
饒速日命も邪馬台国系に入ってます。(正しいかどうかは定かではありませんが・・・)
例えば
縣犬飼氏や橘氏は縄文時代に渡来した貴人であるので「犬飼さま」ではあるけど「橘」トーテムなんです。
「犬」トーテムではないんです。
同じ苗族系ではあるけど、渡来した時期や、氏族が違うと、トーテムも違うようなのです。
上記サイトでは縄文時代からいるとされる狐系、岐阜のおちょぼ稲荷にお参りすると、ナマズが名物で鯰を食べます。
縄文系ナマズトーテムなら、狐にお参りして鯰を食べるということはあり得ないのですが、
おちょぼ稲荷の建立はが江戸時代と新しいので、
もう氏族のトーテムの動物など忘れた後世の商売で鯰のかば焼きなのかもしれません。
反対に九州の鯰トーテムの氏族、たとえば淀姫の氏子などは鯰を食べないと聞いています。
神宮皇后の船を多数の「鯰」が助けたというのも、ナマズトーテムの一族の比喩だと思います。
(安曇族だと思われますが、鯰トーテムの一族と混血しているのでしょう)
苗族の中でもトーテムが違う氏族どうしが結婚したりすると、
昔話や伝承の中の比喩として入れられているトーテムの動物が入り混じってややこしくなってますが、
移動最中にエジプトやら中東やら東南アジアで混血しているのと同じく、
日本に来ても、苗族の中の違う氏族間で混血していたと思われます。
なので同一氏族でも父系と母系ではトーテムが違ったります。
よけいに混乱してしまうかもしれませんが・・・・
「狗魚」って中国語では「鯰」などのことなんですよね・・・・