ちょっと不思議な話と言うことで
母方の祖父は寺の住職でした。
寺の住職のじいちゃんとばあちゃんの話
祖母は寺生まれだけど、祖父は寺生まれではなく、
祖父の実家が知り合いの借金の保証人になったために、
財産全てなくなり、一族離散、祖父は寺の養子になりました。
祖父は頭が良かったために、寺の子息は無料で行けるという大学に行かせてもらえ、
当時としては珍しく大学まで行き、高校の教師もしていました。
祖父が四国の山寺で、住職をしながら高校の先生をしていた頃の話です。
祖父が本堂にいると、姿は見えないけど誰かがお参りしている気配がする。
そういう時は、祖母をよんで確認することにしていたそうです。
祖母は見える人だったので。
で、見てもらうと、檀家の○○さんが御参りしていたそうです。
もちろん祖父には見えず、祖母だけに見えていたそうです。
「あー、○○さんが御参りしているのか、じゃあもうじきお葬式のお呼びがかかるかもしれないなあ」という話をしていると、○○さんが亡くなったという知らせが入り、祖父はお葬式に出かけたそうです。
檀家さんが亡くなる前には、寺にご本人が御参りされることが多くて(もちろん肉体を持ってではなく魂が)、それでもうじき亡くなるのがわかっていたことが何度もあったそうです。
祖父は見えないので、そのつど祖母に見てもらって確認していたようです。
田舎だから、やはり亡くなる前は寺に挨拶にくるのだろうということでした。
これは小学生のとき、出来が悪かった私が夏休み期間、祖父母の寺に預けられて算数の特訓を受けていたときにきいた話です。