撞賢木厳之御魂天疎向津媛命について調べていて、これは別にまとめたほうがいいなと思いましたので。
(口絵は聖神社の銅の百足 菊理姫のお使いでもある)
ヤマトタケル命が秩父の武甲山に甲を埋めた、というのを秩父に行ったときに知りました。
武甲山は秩父神社の神奈備です。
石灰石採掘で有名ですが、銅もとれたそうです。
神功皇后も甲冑を甲山に埋蔵したと伝わるそうです。
甲山と武甲山、繋がりがありそうです。
甲山は銅山
神戸市西宮市西北部に位置し、西宮のシンボルにもなっている甲山は、銅がとれたそうです。
そして、昭和45年に甲山山頂から弥生時代の銅鐸や銅剣、銅矛、銅戈などが出土したそうです。
それで、「甲山」はもしかして「銅山」の意味だったのではないかと思いました。
調べてみると、広島県中東部,府中市の西に接する地区も甲山だというのがわかりました。世羅甲山も銅の産地です。
甲山は(鉱山、鉄山・銅山)
甲山(鉱山、鉄山)
鉄鉱石が普通鉱山から採掘されるのに対して、生産工場又は消費地で発生する鉄スクラップを鉄源の「山」とみなして、その意味から語源的に発生したといわれている。本来はあらゆる種類の鉄スクラップが含まれていたわけだが、現在使われている甲山とはさらに狭義の意味で一級品以上の鉄スクラップを指す。鉄スクラップ関連用語解説より http://www.tetsugen.gol.com/yogokaisetu/
鉱のよみ「こう」を当て字で「甲」としたので、甲山=鉱山のようです。
ちなみに、朝鮮半島でも甲山は有名な銅の産地のようです。
甲は「カプ」と読むので、「カプ」から「カプと」で、神宮皇后やヤマトタケル命が兜を埋めたという話が出来たのではないでしょうか?
元々朝鮮半島にも日本の領土がありました。神宮皇后の一族は朝鮮半島からきた人達ですし、丹波の日本人が朝鮮半島に渡って新羅を建国したので、甲山で銅山だとわかったのでしょう。
甲山(北朝鮮)
こうざん / カプサン
北朝鮮、両江道(りょうこうどう/リャンカンド)甲山郡にある邑(ゆう)(町)。郡の所在地。銅の産地。
コトバンクより抜粋転載 https://kotobank.jp/word/%E7%94%B2%E5%B1%B1(%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE)-1532648
やはり、朝鮮半島でも甲山は銅の産地のようです。
「甲(こう)」は、韓国語で갑(カプ)という。
갑(カプ、甲)とは他の人より有利な状態のことを表す。韓国でも「甲・乙・丙」という序列を使うが、「甲」が最も高い評価や立場である。(韓国語辞典より http://www.kpedia.jp/w/346)
甲の語源は韓国語とは限りませんので念のため。 日本語や韓国語、中国語の元になった言葉があり、それが伝わってきてます。そのあたりは川崎真治著「謎の神アラハバキ」などをお読みください。
謎の神 アラハバキ—騎馬遊牧民族と古代東北王朝 (ロッコウブックス) by 真治, 川崎【中古】
もともとは、「胄」が「かぶと」、「甲」が「よろい」であったのが、誤って逆に用いた事から、甲も「かぶと」の意味を持つようになったそうです。http://okjiten.jp/kanji1653.html参照
甲山香山神山は鉱山又は祭祀で銅を埋めた香具山では?
甲山香山神山で、ヤマトタケル命も神宮皇后も戦勝祈願か、戦勝祝いに銅を山頂に埋めたのではないでしょうか?
古田学会の方に軽皇子のカルが銅ではないかという説があるそうです。そちらのほうは私はわかりませんが、「甲」は「鉱」のよみの「こう・カプ」の当て字ではないでしょうか
香具山の「香」は香川・讃岐のサヌです。
さぬの港という意味です。
サナ(香)具=サナグ・サナギ・サナキ
サナギ・讃岐・さぬき
サヌは「サの」という意味です。
銅の鈴を「サナギ鈴」と言います。「サ行」がつく地名は銅に限らず鉄などもとれた土地のようです。愛知県にも祖父江(そぶえ)とかありますが、砂鉄を採っていたのでしょう。
天皇家の祖で「サ行」が名前につく人もいますね。
サヌ命ことは讃岐に関係ある人でしょうか?讃岐も
讃州の讃岐も「サヌ」で、香川県です。
香川は銅の川
香川は銅川から来たのでしょうか?
銅が上流にあると、川の水は緑色になります。だから銅の川という意味で香川になったのでしょう。
香川県に銅山はないみたいですけど、香川県の川の上流の愛媛県に別子銅山(べっしどうざん)があります。香川県からは袈裟襷文銅鐸が出土しています。
天皇家は四国と縁の深いのでしょう。
甲・むこ・むかは銅を意味
甲や「むこ・むか」は銅を意味するようです。
ムカデは銅と関係があります。
銅がとれて、銅銭が作られて、聖神社には銅のムカデがありましたね。
百目鬼(どうめき)という妖怪がいます。
銅銭の穴が目のようだというので、百と書いて「どう」と読むようです。
撞賢木厳御魂天疎日向津比賣と覆面のあとへいそら 向匱男聞襲大歴五御魂速狭騰尊https://prt2.tukiyononeko.net/tukisakaki-atoheisora.html

菊理姫の白山神社(鎌倉市今泉)の百足の注連縄
ムカデも「むか(むこ)」で、銅です。
向津媛は銅山の姫 広田は銅の生産地
広田神社のあるあたりは務古水門があって「務古・むこ」という地名だったようです。
現在も武甲という駅がちかくにありますので、読みは「むこ」で務古の姫のようです。
六甲山も元々は「むこ山」だったという説があります。
向津媛は銅山の姫という意味ではないでしょうか。
住吉大社の「向い」という意味もあるかもしれません。
六甲山神社(むこやまじんじゃ)のあるかつての廣田神社の社領の六甲山が向津峰(ムカツミネ)と呼ばれていたことから、廣田神社祭神、撞賢木厳魂天疏向津媛命の奥宮としてとらえると、ご祭神は菊理媛命(くくりひめ)です。
廣田神社の廣もこう=甲です。甲田は銅を精錬する場所だったのでしょう。
撞賢木厳魂天疏向津媛命は、廣田神社のご祭神の菊理媛命
なので、廣田神社のある務古・むこ、六甲山むこやま神社のご祭神は菊理媛命
大阪の撞賢木厳魂天疏向津媛命は、廣田神社のご祭神の菊理媛命(くくりひめ)ということになります。
これはとりあえず「大阪篇」ということです。
「むこ」は銅の意味か?
神野向遺跡(かのむかいいせき)
http://www.sopia.or.jp/kcs/maibun/kohun_jouhou/kanomukai/kanomukai.htm
神野=香の=銅の、向(むか)=銅の
撞賢木厳御魂天疎日向津比賣の向も銅、向匱男の向も銅という意味がありそうだということで続きます。
瀬織津姫が撞賢木厳御魂天疎日向津比賣という思い込みは捨てたほうがいいのかもしれません。
続きでもう少し補足します。