新年あけましておめでとうございます
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
戌年なので、犬についてです。
真鍋大覚著『儺の国の星』と『儺の国の星拾遺』を読了しまして、長年の疑問が解けました。
関西以西では、胡人(国栖)の偉人は「犬飼さま」と呼ばれていたそうです。
縄文時代 犬を飼うのは国栖のステータスシンボル
今でいうと、縄文時代に渡来した国栖の偉い人は、ステータスシンボルとして犬を飼っていて、その人を「犬飼さま」と呼んだそうです。
関西以西の方、そういった伝承はありませんか?
大名草彦・狩場明神が犬飼明神であったのは「犬飼さま」で、縣犬飼氏・犬飼氏などが「犬飼氏」となったのは「犬飼星」の由来もあるのだそうですけど、「犬養さま」であったからのようです。
犬飼明神は国栖(胡人)の祖の丹生都姫の子孫
犬飼明神(大名草彦・狩場明神・高野明神)は丹生都姫命の子孫です。
丹生都姫は国栖(胡人)の祖とされています。
博物館のポスターより丹生都姫
国栖は縄文時代に渡来した近東・中近東・西域などの人のことだそうです。
研究者はいまだに屯倉の見張りのために犬を飼っていたという説の人が多いですが、縄文の当時は犬を飼うのがステータスシンボルだったのです。
屯倉の番をさせるために犬を飼っていたのではなく犬を飼うのは縄文時代の国栖のステータスシンボル
研究者の説ですと、犬飼氏・縣犬飼氏などは屯倉の蔵の番をさせる犬を飼っていたという説が大半ですが、
例えば
何百万もする高価な犬に、倉庫の番をさせるでしょうか?
ステータスシンボルの高価な犬に番をさせるより、犬を盗まれないようにするのではないでしょうか?
当時では高価な犬に番をさせるより、人間のほうが安かったのではないでしょうか?
屯倉の番をさせる犬を飼っていたから「犬飼」というようになったというのは、もう真鍋大覚著『儺の国の星』を読んだらいえなくなると思います。
古代史研究者は真鍋大覚著『儺の国の星』 必読の書だと思います。